いーぬ。の人生回顧録 資格取得編

ほぼ小卒の私が高卒認定試験を独学で合格出来たおすすめの参考書と勉強方〜資格取得編〜

体調が良くなった今、チャンスとばかりにこれから外で働けるかもしれないと思い今の私に出来る事は何か考えた。私はお花と犬が好きだ。働けるなら好きな事に関われるのがいい。そう思いたったらすぐに行動するのが私の性格。プリザーブドフラワーのコンテストに出てみたり、犬関係の資格をとってみたり。あと何が出来るか考えていた頃、ふと思い出した。

高卒認定試験まだ途中だった!!

約10年前に一度受けて科目合格したっきり、ほっといたままだった!

将来の幅を広げる為にも学歴が必要な事もあるだろう。再び挑む事にした。

今回は高卒認定試験(旧大検)の試験に向けて、どのような方法で合格したのかをご紹介します。おすすめの参考書や、そもそも資格を取るにはどうしたらいいかなど、初心者さんから2回目以降の方まで幅広くご紹介しておりますので、各自気になる所から目次で飛んで頂けると幸いです。

最新情報

注意

2024年(令和6年)

第一回出願期間 4月1日〜5月7日(消印有効)
試験日 8月1日、8月2日
結果通知 8月27日発送予定

第二回出願期間 7月16日〜9月6日(消印有効)
試験日 11月2日、11月3日
結果通知 12月3日発送予定

まずはパンフレットを取り寄せよう

年に2回ある試験の受験資格、日程(時間割)、申し込み、免除者、合格条件など、必須のパンフレットですので、文部科学省より公式に発表されてるページで必ず確認してください。ちなみにパンフレット請求には料金がかかります。

当時私が取り寄せたもの↓

高等学校卒業程度認定試験(以下略:高卒認定)は毎年、8月と11月に行われます。出願時期には注意しましょう。

出典元:文部科学省

高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格試験)公式ホームページはこちら

パンフレット、出願書類案内方法はこちら

試験科目、合格要件(令和5年まで)

2022年(令和4年)試験科目、合格条件

教科試験科目要件選択別要件
国語国語必須
数学数学必須
外国語英語必須
地理歴史・世界史A、世界史B
・日本史A、日本史B
・地理A、地理B
①世界史Aか世界史Bのどちらか1科目必須
②日本史A、B地理A、Bの4科目のいずれか1科目
①と②を合わせた2科目必須
公民・現代社会
・倫理
・政治・経済
①現代社会の1科目
②現代社会以外の倫理、政治・経済の2科目
①か②のどちらか選択必須
理科・科学と人間社会
・物理基礎
・科学基礎
・生物基礎
・地理基礎
「科学と人間社会」を選択した場合。物理、化学、生物、地理のいずれか1科目。計2科目
「科学と人間社会」を選択しない場合。物理、化学、生物、地理のいずれか3科目。
①か②のどちらか選択必須

私は一応中卒なので(勉強はほぼ教えてもらっていない)、免除できる科目はありません。(高校中退などで必要単位を取得していると一部科目の試験が免除されます。)私は必然的に8科目~10科目受ける事となります。

選択科目別難易度

必須科目はおいといて、どれを選択するかについてですが、当時のネット情報と過去問を見た結果以下のようになりました。

ポイント

・AとBのような選択科目の場合はAの方が比較的簡単。
・日本史はA、B関わらず得意な人以外難しい。
・政治・経済はその時の情勢も関わってくるので避けた方が無難。
・物理、化学は数学的要素も含まれるので、計算ミスしやすい。

勿論得意な科目があれば上記の情報に惑わされないで良いと思います。難しいかどうかは過去問を実際に解いて確認し、自分の得意な教科を選んでくださいね。

おすすめの過去問は下で紹介しているので目次から飛んでください。

令和6年から、試験科目が変わります

令和6年第1回試験から、試験科目、合格必修条件が変わります。

教科試験科目要件選択別要件
国語・現代の国語
・言語文化
必須
地理地理総合必須「地理AまたはB」のいずれか1つ合格している場合、免除。
歴史歴史総合必須「世界史A、B」または「日本史A、B」のいずれか1つ合格している場合、免除。
公民公共必須①「現代社会」合格者は免除。
数学数学Ⅰ必須
理科・科学と人間生活
・物理基礎
・科学基礎
・生物基礎
・地学基礎
「科学と人間生活」1科目「基礎」を付した科目1科目。(計2科目)
「科学と人間生活」以外の「基礎」を付した3科目。
①か②のどちらか選択必須
英語英語コミュニケーションⅠ必須
出典元:文部科学省
⾼等学校卒業程度認定試験における試験科⽬、
合格要件、免除科⽬、出題範囲の変更等についてを引用

何だか合格条件が分かりやすくなった半面、出題範囲は広くなった印象ですね。

大きな変更は社会系の科目です。元々選択科目だったので、科目合格者さんは令和5年までに世界史Aと現代社会を合格させるのがおすすめ「歴史」と「公民」いう科目が今後どの程度難しいかに関わってきますが、範囲の拡大が予想されます。

鬼門は数学と英語

多くの人がつまずく科目は何と言っても数学英語

試験会場でもこの科目になると人数が段違い。

特に数学。

当時、私が調べたサイトでは"数学は一度で受からなければその後の合格は難しい"と言わしめるほどのうたい文句でした。試験は全科目マークシート式ですが、数学だけは数字が一致しないと合格できない為まぐれでは受かりません。

理解しているのかが重要になってくる唯一の科目かもしれませんね。

英語は覚えれば覚える程有利な科目。試験までにどれだけの単語、文法を覚えれるかの勝負になります。

絶対に買うべき過去問、参考書

色々な参考書がある中で、一番分かりやすく試験当日に忠実な過去問は

声の教育社から発売されている 高卒認定の過去問」です。

いーぬ。

このシリーズはすべての教科の過去問が存在しています。受ける科目によって買い揃えましょう。

これは絶対にやった方がいい。

むしろやらないで受かるのは無理なのでは?というレベル。

過去3~4年分の試験で本当に出た問題を解く練習ができます。時間も計って解くとなお良し。

私の場合ですが、一度この問題集で一通り解き、分からない問題は答えを見ながら覚える。+詳しい参考書を買って勉強しました。数学に関しては後に詳しく説明しますね。

ちなみに私が当時受けた教科は「国語、数学、英語、世界史A、地理A、現代社会、科学と人間生活、基礎生物」8科目です。

私は一度8科目受け、「国語、世界史A、地理A、現代社会、生物」が受かり残りは10年ほどほったらかしていましたが、もう一度受けようと思った時でさえも、この過去問集(最新版のやつ)をやっていたおかげで受かりました。これが一番早くて分かりやすく、一番の参考書だと思います。問題さえも覚えるくらい何度も繰り返し反復勉強が合格への道。

ここからは私がやった科目別勉強方とテストの難易度を説明します。

国語

難易度・・・過去問を一通り解けば合格できるレベル。

国語が苦手な人は全問合格できるまで過去問を繰り返し解くといいでしょう。

普段から漫画やらテレビやら見ていれば、何となく言葉の意味を知って行くと思いますが、そんな感じの知識で大丈夫だと思います。

英語

難易度・・・問われている意味を理解する事と、単語をどれだけ覚えているかの勝負

①過去問に出てくる英単語できるだけ覚える。&文法も一緒に覚える。

②問題で求められている答えをよく理解してから解く。無駄な所まで訳さなくて済む。

③長文読解は時間がかかるので後回し。しかし得点が高かったはずなので、分からなくてもとりあえずマークシートは埋める。反対に、最初の方の問題は絶対に落とさないように得点を稼ぐ。

④知っている単語を書き出して、何を問われていているのかを見極める。ニュアンスで構わない。

もし更に参考書を追加するなら

高卒に対応した最新の参考書が発売されました。

過去問だけでは不安な場合、一緒に勉強してみてもいいと思います。

数学(要注意科目)

難易度・・・多くの受験者を苦しめているレベル

過去問をやる以前の問題で、何を問われているのかさっぱり分からない。

公式を覚えないと話にならなかった。

私は病気で教室には中1の5月頃から行けなかったので、ほぼ授業は受けていない。小卒レベルの頭じゃ流石に太刀打ちは不可でした。

中学の復習もしつつ、新しく公式を覚える事の出来る神様的参考書がこちら。

タイトル通り、算数しか分からない私でも理解しやすく、毎日こつこつ勉強する事ができた、とってもやさしい参考書😊

文字ばっかりの説明だと目も頭も疲れますが、こちらの参考書は彩りも綺麗で見やすい。ポイントも分かりやすく抑えてくれています。

何より丁寧な説明の後に練習問題が付いているので、とても勉強しやすかったです。

過去問が解けない人はまずはこの参考書から始めて見るのがおすすめ。途中でつまずいている方は、そこだけ見直すのにも長けている一冊です。

その2もあるので二冊同時に解いて、試験に万全を期して挑んでみてください。

私は過去問とこの2冊で合格する事が出来ました。

その年によって、出題範囲が変わるので、出る範囲が分かっている場合、そこだけ勉強するといいです。

過去問で出てくる問題から、出題範囲をある程度絞る事もできます。

世界史A、地理A、現代社会、科学と人間生活など 令和6年からの参考書

難易度・・・過去問を頭の中に叩き込めば受かった。それでも不安な箇所がある場合は別途参考書を。

令和6年からは新しい試験科目に変わるので、最初の一年は過去問より専用の参考書を私なら勉強すると思います。

好みの参考書と過去問で合格目指して頑張りましょう!

地理・公民(令和6年度から公民・公共必須)

著:J-出版編集部
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歴史(令和6年度から必須)

【追記】高卒認定ワークブックより、「歴史」が予約発売されます。やっと令和6年から対応する参考書が発売になったので、早めに手に入れよう!(2024年2月4日現在)

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科学と人間生活・生物基礎

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私の勉強法①一度覚えたら寝る。

これは中田のあっちゃんがテレビで言っていた事なのですが、頭に保存するには一度寝ないとダメ。時間を置いて翌日に復習してようやく脳に保存される。

正しくその通りでした。

一度寝て、次の日になると綺麗さっぱり忘れているものですね( ;∀;)

あ~そうだったこう解くんだったと思って解けた時、やっと覚える事が出来ました。

しかし合格したと分かった途端、邪魔と言わんばかりに脳から速攻で公式やらを追い出した私。目的が試験の合格の場合、苦労は一瞬にして消えて行くのです。今聞かれても何も答える事はできないだろう(-_-)

私の勉強法②あえてBGMやテレビをつけて勉強する。試験会場対策にもなる

変わった場所で勉強すると後でその問題を思い出しやすいと言われていますが、私は膝の上で愛犬を抱っこし続けて、足が変形しそうな態勢をとりながら勉強し、好きな音楽や動画を流しっ放しにしながらあえて勉強の邪魔をしながら机に向かっていました。

要は如何なる状況でも集中力を上げる勉強方です。慣れるといつの間にか動画が止まっているほどもの凄い時間勉強していたり、集中力アップで勉強がはかどります。また、雑音対策にも有効です。

私が受けた試験会場は結構広くて、もちろん試験中は静かなのですが、なんせ人が多い。鉛筆の音やページをめくる音が少し気になりました。雑音に負けない集中力と、たまにやってくる見回りの試験官の存在もほっとけるように、自分にあった勉強を邪魔する方法を見つけてみて下さいね。

試験当日の持ち物とあると便利なもの。気をつけておきたいこと

絶対に忘れてはいけないものとあると便利なもの。

忘れてはならないもの

受験票(顔写真付)
筆記用具・・・鉛筆。(鉛筆は自分が受ける科目分あると便利)鉛筆削り。消しゴム。念のためにシャーペンとペン。

ポイント

腕時計・・・試験中は携帯の電源はオフです。目が悪く、後ろの方の席だと最悪時計が見えない。
パンフレット・・・緊急時の連絡先や時間割が書かれているので便利。
軽食、飲み物・・・科目選択によっては時間が空いて暇になる。座る場所の目星を予めつけ、休憩場所を決めておく。家が近い人は一旦帰っても良い。

ちなみに当時の私の時間割はこんな感じ↓

住んでいる地域にもよりますが、毎年第1回試験は8月で台風シーズンです。電車などの公共機関を使う場合は前日、当日の情報をよく確かめて安心して試験に挑むように注意してください。

当日の緊急連絡先などの変更等は、文部科学省公式のツイッターで確認できるのでフォローして前日、当日に確認してください。

公式ツイッター(現X)

文部科学省「文部科学省 中卒・高卒認定試験」様 @k_shiken

郵便配達員さんとちょっと感動するエピソード

当時、科目合格の場合は青い封筒での配達、合格の場合は緑の封筒(逆だったらすみません)という噂があり、まだかまだかと合否発表を待ってました。

その噂を配達員さんが知っていたのか否か定かではないですが、その日はちょうど外出中で、家に帰るとポストの中には不在票が3枚くらい入っていた。

普通は私の地域では1回だけの配達で、あとは再配達か自ら取りに行くかのどちらかなのだが、今日に限っては”どうしても手渡しでわたしたい”というような意志を感じた。

何かアマゾンで高価なものでも頼んだか?と思ってたくらいだったが、何だか早く受け取った方がいい気がして、配達時間外になったら郵便局に取りに行こうと思っていました。

とその時、恐らく今日4回目の家のチャイムがなった。

郵便局員さんだった。

玄関を開けると、真剣な表情でぜーぜー言ってはいるものの、何故か”良かった~居た~”みたいな表情をして「お届け物です!!」と封筒を差し出された。満面の笑みだった。

たまに会う地域の郵便局員さんなので、顔は知っていたのですが、今日はなんだか雰囲気が違ってみえた。

その手に持っている封筒が、緑色のものだったからだろうか?今日何回も訪れてくれたおかげで、中に入っていた合格証は若干ヨレヨレだったが、その気持ちが嬉しかった。額に入れて思い出と共に大切にしまってあります。

まとめ

私の目的は、高卒認定の合格のみだったので今日ご紹介した方法での勉強では、合格ギリギリのラインだったと思います。

この先、大学受験などを希望している場合、もっと余裕をもって合格できるような勉強の仕方の方がいいような気がしますが、自分のペースで勉強して独学で合格するには間違いは無かったかなと思っています。

科目や合格条件はいつ変わるか分からないので、一回で合格するか、的を絞って確実に点数をとりにいくと良いかと思います。受験料もただではないのでね。

なんといっても高卒認定の醍醐味は自分に自信がつくという事です。

病気も吹っ飛ばす勢いで自信が付いたので、私の人生の糧になりました。とっておいて損は無い。頑張れ受験生。

私に出来たんだ。君もできる。何度だって挑み続けよう。

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