いーぬ。の人生回顧録 小学3年生編

クラス替えで出会った友達と早すぎるお別れ~小学3年生編~

青天の霹靂というのは正にこの事だったのでしょう。

当たり前のように

「おはよう。」 「また明日。」

と話していた友人が他界しました。

肺炎でした。

私はこの時出会った友人のおかげで、どんなに苦しい事、辛い事があったとしても自ら人生を終えたいと思った事はありません。

ポジティブに物事を考えれる根底にあるものは、彼のために生きなくてはいけないと思っているから。

大切な約束したからです。

そんなN君との思い出をご紹介。

クラス替え

私の通った学校は、1.2年 3.4年 5.6年

とカテゴリー分けされており、

せっかく仲良くなった友達とも 3.5年生になるタイミングで クラス替えです。

おそらく多くの学校が同じかと思います。

初めてのクラス替えのタイミングで出会ったのは

小柄で落ち着いていてどこか芯の強さを感じる話し方が印象的な

優しい男の子でした。

私はその男の子と同じ班になり

自然と話す機会は増えました。

ただ、

何を話したのか、覚えていさせてくれないほど

あっという間に居なくなってしまいました。

その点については、いづれ会えた時にお説教しようと思う。

暗い雲

”今、朝だよね?”

と錯覚するほど雲で覆われて外が暗い日

ってありませんでしたか?

それなのに雨が降らない・・・

ただ暗いだけの不穏な天気。

私はその静かな風景を、教室から眺めるのが好きでした。

体育は、体育館での球技大会になりますし。(笑)

教室の蛍光灯が、いつもよりはっきり光るせいで、

まるでクラス全体がスポットライトを浴びているような世界観。

ガヤガヤしてる皆の声もいつもよりはっきり聞こえ、

そこに存在するすべてのものが主張しているように見えました。

長すぎる”風邪”をひいて

居るはずの君を除いて。

訃報は突然

自分にとって心地のいいはずの景色なのに、

その日は外と同じように不穏な空気でした。

朝から唐突に担任の先生から

「N君は肺炎で亡くなりました。」

と告げられた。

・・・一瞬何を言ってるのか分からなかった。

風邪が悪化して肺炎になっている事など知らされていなかった。

先生が涙ぐみながら何かを喋っている。

頭の中がボーっとしていて遥か遠くから声が聞こえる。

所々聞こえてくる言葉の中に、

”今日お通夜がある

とだけはっきり聞こえた。

ずっと友達

葬儀というものに参列したのは

この時が初めてでした。

私は何が起こっているのかまだ実感の無いままその場に居ました。

厳かな雰囲気が漂っていて

自分の名前を書く手が震えた。

母が「代わりに書こうか?。」と訊ねてくれたが

なぜかこれは私が自分で書かなきゃいけない。と思い、頑張って書いた。

今思うと

”ずっと友達だよ”

と伝えたかった。

そう思っています。

心に焼き付いたもの

君がどれほど愛されているのか

中々君のもとに辿りつけない時間が物語っていた。

その瞬間を待つ間、横に視線を向けると

ご家族の方々が整列しておられました。

その目には光が宿ることは無く、虚ろな眼差しは泣きはらした後のように見えました。

全員しっかり立っているものの、

心ここにあらずといった面持ちが

”これが現実なんだ”と確信させた瞬間でした。

ぐっと拳を握り”君”を見上げた。

やけに長い風邪をひいているな・・・

と思っていました。

インフルエンザか何かかな?

そう思っていました。

またいつものように

屈託のない笑顔でプリントを回してくれる君に会えると。

同じように笑っているように見える写真は

私の知ってる君とは違った。

”その時”が訪れ、しばし二人だけの世界に浸った。

私ができるのは

「君を忘れない。」

「君の思いを背負って一緒に生きる。」

それしかできない。

私が生き続ければ、私を通して世界を見る事ができる。

君も一緒に生きる事ができる。

自分の為にも君の為にも

決して生きる事諦めないと誓った。

残された側の思い

君と最後のお別れをした後、

君のお母さまと目があった。

”同級生”の私を見て 思いが溢れそうになったのだろう。

溢れだしそうな涙を我慢して

少し微笑んで

深々と一礼して下さった。

たまらなかった。

今思えば無神経に参列してしまったがよかったのだろうか?

自分の愛する人が、自分より早く旅立つ罪深さと生かされている重さを知った。

まとめ

「おはよう。」

何気なく交わしていた言葉を 軽く考えていました。

夜睡眠に入る際、

「このまま眠りについたら

朝目覚めることが無いのかもしれない・・・」

そう考えるようになりました。

両親の顔が浮かんだ。

”残された側”はこんなに苦しい思いをするんだ・・・。

「だったら毎日全力で楽しく生きないと」

君にもお母さまにも失礼だ。

その日から

何だか照れくさくて言わない日もあった

「おはよう。」

を、家族にちゃんと言うようになった。

感謝の気持ちを込めて。

成人してもなお、病気になった時でも

君の存在が私を奮い立たせる

いつも支えてくれてありがとう

私の目から見る世界は面白い?

そう君が思えるような生き方をするね。

ホラー映画ばっかり見せてごめん😌

人生の転換期に拾う花

私がこの先の人生を歩んでいく為に拾う”想い”があります。

それを大好きな花と花言葉に例えて日々を生きています。

最初に拾った花は・・・

君がくれたものはジニア(百日草)の花。

花言葉は

「不在の友を想う

忘れないよN君。

忘れてないよ。

それどころか約20年後、私を助けてくれる事になります。

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