シリーズ①「死霊館」2013年
シリーズ②「アナベル 死霊館の人形」2015年
シリーズ③「死霊館 エンフィールド事件」2016年
シリーズ④「アナベル 死霊人形の誕生」2017年
シリーズ⑤「死霊館のシスター」2018年
シリーズ⑥「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」2019年
シリーズ⑦「アナベル 死霊博物館」2019年
シリーズ⑧「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」2021年
シリーズ⑨「死霊館のシスター 呪いの秘密」2023年
あらすじ
実話を基にした悪魔との対決を描いたホラー映画シリーズ。スピンオフでは有名な呪いの人形、「アナベル人形」を題材にもしている。オリジナルの悪魔、シスターヴァラクの人気も極めて高い。
いーぬ。的総評
評価基準は「サイトマップ」の美楽映画、「いーぬ。的批評目安」よりご参考下さい。↓
プロフィールとサイトマップ
「今の私、本当に幸せ?後悔しない?」 自分の人生を振り返った時 問いかけた言葉は 至極単純なものだった。 はじめまして。日向端いーぬ。と申します。 挨拶とサイト理念 「自分の為だけに用意された人生」 を楽しんで生きていく為の、キッカケになればと思い ”自分の人生に何が起こったのか” をブログにすることにしました。 私の目で見てきたもの、感じた事をご紹介する事によって、 自分の考え方、物事の捉え方が、前向きになって頂ける瞬間に立ち会えたら幸せでございます。 私は起立性調節障害、不安障害、うつ病を経験し、今 ...
注意
以下、ネタバレ含む感想がありますのでお気をつけ下さい。
視聴できる媒体は、記事投稿日の情報です。
時系列。分かりやすく見たいならこの順番で
死霊館シリーズは長編で、公開順から観ると少し時系列が複雑です。より内容を理解し、楽しむ為にも時系列順に並べて観るととても見やすくなります。
時系列
①「死霊館のシスター」 シリーズ5作目 (1952年が舞台)
②「死霊館のシスター 呪いの秘密」シリーズ9作目 (1956年)
③「アナベル死霊人形の誕生」 シリーズ4作目 (1957年)
④「アナベル 死霊館の人形」 シリーズ3作目 (1970年)
⑤「死霊館」 シリーズ1作目 (1971年)
⑥「アナベル 死霊博物館」 シリーズ7作目 (1972年)
⑦「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」 シリーズ6作目 (1973年)
⑧「死霊館 エンフィールド事件」 シリーズ2作目(1977年)
⑨「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」 シリーズ8作目 (1980年)
3つの軸とおすすめの視聴順
死霊館シリーズは本編であるウォーレン夫妻と悪魔の戦いを中心に3つのストーリーに分ける事ができます。
手っ取り早く本編だけでいいと言う方や、本編とサブは分けて観たいと言う方は上記の表を参考に観て頂くと、話が分かりやすく入って来ると思います。
本編をより楽しく見るなら時系列順がおすすめですが、サブストーリーを最初に見続けて行く事になり、肝心のウォーレン夫妻まで長い!という方はウズウズしてしまうと思うので、そういった方の私個人的なおすすめの見方は、
『アナベル編』→『死霊館』→『シスター編』→『ウォーレン夫妻編』かなと思っています。
シスター編よりアナベル編の方が断然ホラー映画としての質も怖さも個人的には上だと思っているので、まず『アナベル編』を見て死霊館の世界観を知ってもらい、そろそろ本編見たくなってくる頃に『死霊館』単体を一旦入れておいて、エンフィールド事件前までにシスター編を見た方がいいので上記の順番でもおすすめの見方です。が、多少時系列が前後するので、
死霊館シリーズの世界観を楽しみたいなら是非時系列順に観てみて下さいね。
時系列①「死霊館のシスター」シリーズ5作目
あらすじ
ルーマニアの山奥にあるとある修道院で尼僧が自殺した。聖職者の自殺は大罪であるのにどうしてか?バチカンから命を受けた神父と見習い修道女は原因を探るべく修道院へと赴く。そこには邪悪な力とそれを抑えようとする祈りが存在していた。
予告編
公開年:2018年
ジャンル:ホラー
監督:コリン・ハーディ
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライムビデオ』『U-NEXT』『Hulu』『Netflix』
主要人物
アイリーン(役タイッサ・ファーミガ)・・・見習いの修道女。本作の主人公。幼い頃、幻覚を見てから虚言壁だと思われ、父親に見放された過去を持つ。おそらく霊視できる、霊に憑かれやすい体質。バチカンはそれを知ってバーク神父と共に修道院に行くように命じたと思われる。
バーク神父(役デミアン・ビチル・ナヘラ)・・・通称”不思議狩り”の神父。修道院が神聖かどうか見極める為に調査するように命じられたが、それは建て前上。自身の子、ダニエルを悪魔祓いし失敗した過去を持つ為、神父の、悪魔に関しての知識をバチカンは利用したように思う。バチカンは調査対象の修道院の歴史を隠してバーク神父にわざと行くように命じたと思われる。
フレンチー/モリース(役ジョナ・ブロケ)・・・亡くなった修道女を見つけた者。3ヶ月に一回物資を修道院に届けていた。村人が好きになり村人達の役に立ちたいと思い村に移り住んで来た元フランス人。バーク神父、アイリーンの為に行動する頼もしい青年。
ヴァラクのビジュアルこそ恐怖
昔、公爵が悪魔を呼びだす為に魔術と儀式を繰り返した。悪魔を呼ぶ扉を開くことに成功するが、教会が間一髪の所で間に合い、キリストの血を使って封印し扉を閉めた。それから尼僧が何世紀にも亘って祈り続け、何事も起きなかった。しかし戦争の爆撃によって扉が壊れ悪魔が動きだしてしまう。夜中に現れるようになったそれは、尼僧の姿をし幻を見せ、人の心を弱らせる。
その名は『シスターヴァラク』
顔こわッ🤮
ビジュアルを考えた人天才ですね。お顔に迫力がありますな。風貌もちょっとデカいし。
泣く子が更に泣きそうな存在感が、出てくるだけでゾワっとした怖さがあります。”ここのシーンが怖かった”というより、その存在自体が怖く恐ろしく作られてる映画だと思いました。なのでビックリシーンは少なめかな。
ヴァラクの由来
映画では冒涜、地獄の侯爵、蛇どもの首領と言い現わされている。
悪魔学における悪魔の一人、『ウァラク』をモデルにしてると思われる。
30の軍団を率いる序列62番の地獄の大総裁。
頭を二つもったドラゴンにまたがった、天使の翼をもつ姿で現れる。召喚者に財宝のありかを教えるとされる。また爬虫類を統率する事ができ、蛇の現れる場所を教え、召喚者に害を与えずに財宝をもたらすともいわれる。
まとめ
シスター達は死してなお祈り続け、悪魔を外に出さないように訪問者であるアイリーンに警告、助言をくれていました。なのにバチカンはアイリーンの透視能力を使って悪魔を封じてこさせようとしていた感がありましたね。。そもそもここが悪魔を封じている場所だと知っていて神父達を派遣しているところが嫌な感じ。
教会は常に正義であって隠し事は無しにしないとダメでしょうに。今回の主人公達はすべてを知った上で調査、対峙しても信仰が揺らぐような人達ではなかったかと思います。もしかしたらアイリーンの能力がどれほどか、教会が見極めたかった?そのために真相を隠していた?
ぬぬ~わざと危険な目にあわすやり方の教会に負けないでほしいなと思う、可愛らしい主人公を私は今後も応援します!
時系列②「死霊館のシスター呪いの秘密」シリーズ9作目
あらすじ
各地で神父や尼僧の怪死事件が発生。事件の解決にシスターアイリーンが選ばれ、その霊視能力と信仰の力で、悪の元凶であるヴァラクと再び対峙する。
予告編
公開年:2023年
ジャンル:ホラー
レイティング:PG12(Amazonプライム参照)
監督:マイケル・チャベス
視聴できる媒体:レンタル・・・『Amazonプライム』『U-NEXT』『Hulu』
主要人物
アイリーン(役タイッサ・ファーミガ)・・・修道女の主人公。霊視能力を持つ。前作で『シスターヴァラク』と対峙した時に”キリストの血”でヴァラクを倒す。
モリース/フレンチ―・・・前作で修道院へアイリーン達を案内し、一緒に悪魔を倒した。・・・が、実は”キリストの血”で倒す前にモリースに憑依していた。今回はそれを知らない本人が世界各国で神父や尼僧を襲っている。
ヴァラク・・・冒涜、地獄の侯爵、蛇どもの首領。モリースを乗っ取っている悪魔。シスターの姿で現れる事が多い。力を増す為に聖遺物である”聖ルチアの目”を探し、子孫である者達を殺している。
雑誌からこんにちは
火あぶりにあった神父の謎を探るべく、現場に訪れたアイリーン。霊視の力を使い、今回の事件はモリースが関係している事。モリースの中にヴァラクが憑依している事。を知る。
しかしヴァラクの目的が分からない。
フラストレーションが溜まる中、事件の現場に居た少年に出会う。少年を追い、街中を彷徨っていると、不意に現れた露店の雑誌達がアイリーンを出迎える。
風でパラパラとめくれている。
その勢いが増して、複数の雑誌が何かを現すかのように人影のようなものを作っていく。
それは見覚えのあるシスターのような姿・・・。ヴァラクだった。
アイリーン、再びヴァラクとの対面のシーン。
ああ~、絶対雑誌からヴァラクが飛び出てくるじゃ~んと思うこのシーンの上手い所は、そのタイミング。
もう出てくる事は間違い無いと思っている人への攻撃が上手い。一体、いつ”来る”のか分からなかった。
ホラー苦手な人がまず一番びっくりする瞬間がここのシーンじゃないかなと、ほくそ笑む私であった。
あれ?ヴァラク倒しちゃったよ?
ヴァラクが探しているのは、聖ルチアの子孫が持つ聖遺物、”聖ルチアの目”。それがあればヴァラクは力を取り戻し、邪悪さが増すのだという。
聖ルチア
異教徒に殺された”盲人の守護聖人”。
火あぶりにされても燃えなかった為、目を潰された
アイリーンが遺物の場所を突き止め、ヴァラクに渡さないようにしていたが、モリースが死んだと油断させる事で遺物を奪われてしまう。
力を蓄えたヴァラクはアイリーンを火あぶりにして手をかけようとするが、アイリーンの霊視の力が働き、そこから得た情報や母との思い出を思い出す事で、ヴァラクに立ち向かう意志がアイリーンの力になり体が燃える事はなかった。
それを奇跡と捉え、「信じればワインはキリストの血になる。信じる事で奇跡が現実になる」を信条とし、樽から流れ出る大量のワインをヴァラクに浴びせる事でヴァラクを倒した。
ここで疑問に思った事は
①アイリーンが燃えなかった訳とは?
②アイリーンが霊視した時に『死霊館 エンフィールド事件』のウォーレン夫妻の家に佇むヴァラクの描写が映ったのは何故か?
①冒頭で聖ルチアの子孫である神父はロザリオを持ってなかったから燃えたはず。子孫の家紋が入ったロザリオを持っていたからアイリーンは燃えなかったと考えれる。じゃあ何でヴァラクを倒せたのかという事になってくるのだが、信じる事で奇跡が起きたからという見解になるのだけども、悪魔を恐れない強い信念があれば可能なのかもしれない。
もしくはアイリーンが聖ルチアの子孫である説。元々不思議なパワーを持っている理由がつく上に、今回の事件解決にも納得する。そして展開も熱い。
②アイリーンが霊視した時に『死霊館 エンフィールド事件』のウォーレン夫妻の家に佇むヴァラクの描写が映ったのだが、もしかするとアイリーンはこの時、今回も自分の手でヴァラクを倒す事ができないが、後に誰かが倒すのを見た・・・のではないかな?ラスト、懐疑的な表情をしてモリースを見送るアイリーンの態度にもこれで納得する。
「実はまた倒す寸前でモリースの中に憑依したんだ。御免!!」
と思って見送ってたのかなぁ。
どちらにしろ今回もまたヴァラクにあと少しの所で逃げられたという事でしょうね。
こうして話は『死霊館』へと続く。
まとめ
今後の展開を知っている身としては、モリースが不憫だなぁと思う事と、もしかするとアイリーンの不思議な力はロレインよりも強力なのではないか?と思わせてくれる展開が面白かったですね。
シスターアイリーンは個人的にとても好きな主人公なので、ヴァラクに関係してない事件にも積極的に関わって行く展開が見たいですね。
それにしても今回のヴァラク、けっこう歯茎出てて面白かったなぁ。
時系列③「アナベル 死霊人形の誕生」シリーズ4作目
あらすじ
ある腕利きの人形職人の一人娘が事故で亡くなった。夫婦はもう一度会いたいばかりに神に祈り続けた。願いが叶うならば神様じゃなくてもいいとさえ思う程。
その想いが邪悪なものを引き寄せてしまう。これではいかんという事で、娘と同じ「アナベル」と名付けた人形に悪魔を封じ込め、封印する事に成功する。
月日は経ち、悪魔を呼んだ贖罪の為に孤児院で暮らす女の子達を自身の屋敷へ住まわす事を決意。人形を封じてある部屋には決して入らないように忠告をするが・・・。
死霊館シリーズに登場する有名なアナベル人形の誕生の話を描いている。
予告編
公開年:2017年
ジャンル:ホラー
レイティング:PG12(Amazonプライム参照)
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライム』『U-NEXT』『Hulu』『Netflix』
主要人物
サミュエル・マリンズ…精工な人形を作る人形師。強面で厳格な雰囲気を醸し出しているが、娘を溺愛している優しいお父さん。娘を想って娘そっくりな「アナベル人形」を作り出す。
アナベル・マリンズ(ビー)…マリンズ家の一人娘。教会で祈りを捧げた後、事故にあって亡くなってしまう。
エスター・マリンズ…サミュエルの妻。娘の事故後、寝たきりになった。顔に仮面を付けており、部屋に引きこもっている。
ジャニス…本作の主人公。孤児で片脚が不自由。そんな事にもめげない明るく優しい女の子。
リンダ…ジャニスと仲の良い同い年くらいの女の子。姉妹のような関係で、里親が現れた時はジャニスと一緒が良いと思っている。ジャニスを思いやり、ジャニスの異変に気づいたのもリンダが最初。
巧みなカメラワーク!恐怖演出が上手い。ジャニス、初アナベル人形とご対面【おすすめシーン】
孤児院で暮らす仲間と共にマリンズ家に引き取られた夜の事、悪魔による巧みな誘導により、ジャニスは「決して入ってはいけない部屋」に入ってしまう。更に封印されている場所を開けてしまう。そこには亡くなったマリンズ家の一人娘を似せて作った『アナベル人形』が座っていた。
アナベル人形からは禍々しい雰囲気がプンプンする。
・・・そりゃ一度閉めるわな(笑)
悪魔の仕業だろうが一度開けた扉は何度閉めても閉まらず、しょうがなく布で覆い隠して目が合わないようにして人形に背を向け歩きだすと、ジャニスには気づかれず人形がまるで立ったかの描写が入る。おお~ここから何かくるぞ~と思わせつつ・・・来ない。一旦違うシーンを入れ、新たなピンチへと意識を逸らせた後のゆっくりとこちらに歩いて来るシーンはドキドキしました。ばッと来る怖さとはまた違ったゾクゾク感が味わえます。
アナベル人形に意識を全集中させた後の覆いかぶさっていた布が徐々にずれていき、人形ごとふわッと消える演出も、「なんだ何もないんかーーい」とは思いつつ、むしろ粋な演出であるとすら感じました。
死霊館シリーズってこういう静寂からのびっくり要素が上手いんですよね。結局大したことなかった出来事でさえ印象に残る映し方にしてしまえるというか・・・。
決して派手なシーンでは無いが、シリーズを代表しても良い不気味さを誇るアナベル人形登場のシーンでした。
ジャニスが狙われた訳【考察】
屋敷の庭で走り回る仲間を見つめては、羨ましげに溜息をつくジャニス。
優しく強い人柄の為、決して妬んでいた訳では無いと思うが、自分だけ皆と違う体の為、多少なりとも仲間外れ感を感じていたのだと思う。その寂しいと思う気持ちが悪魔のつけ入る隙を与えてしまったのだろう。
もっとも、もっと厳重に分かりやすく「この部屋呪われます。」とでも書いておいて、見るからにヤバい部屋感を出す為に大量のお札を気持ち悪いくらい張っておけばジャニスも立ち入り禁止部屋に入らなかったと思う。そのうえで、皆が屋敷に到着した時点でサミュエルが口頭で全員に説明しておけば何か変わっていたのかもしれない。
「絶対に入るな」だけでは好奇心旺盛な子供達を止める事はできないだろう。
物語の進行上、ジャニスがアナベル人形と出会ってからどんどんと悪魔に追い詰められていき、以前のジャニスとは変わってしまい、不気味で攻撃的な性格に変わってしまう。
リンダとの約束だった『里親が現れた時は一緒』が叶わなくなった事が一番悔しくて心苦しい。
下級悪魔ではない?【考察】
亡き娘にもう一度会いたいがために神以外のものにもすがってしまったマリンズ夫妻。
百歩譲って悪魔を呼んでしまったのはしょうがないとしよう。しかし悪魔に「許可」を与えてしまったのが間違いだった。そこからビーに扮した悪魔は力を増してしまった訳だが、それにしてもこの悪魔、ずる賢いというか何というか・・・。
わざわざビーの姿で現れて「許可」を求める辺り、弱みに付け込むのが上手い。しかも「人形の中に入っていいか?」と聞いただけで「実体化できるようになって君達を好きなようにヤる事も可能になりますけどね~」とまで言わないのが嫌らしい。この辺りが私は『この悪魔、下級の悪魔じゃない?』と感じた所。
悪魔の事について詳しい訳じゃないが、きっと良い様に言われたとしても悪魔に「許可」だけは与えてはいけないんだろう。
今後、アナベルの中に入っている悪魔の正体が判明して、手強さが露呈してくるかもしれない。
まとめ
ウォーレン夫妻は出てこないが、死霊館の本編に関わってくる重要なアナベル人形誕生な物語でした。クオリティーは本編に引けをとらず面白い。
可愛いと言うよりリアルすぎて怖い人形と言うイメージしかなかったが、本来は娘大好きなお父さんがそっくりに作りあげたものだと知れて、ちょっとホッコリ。
でも相変わらず見た目怖いけどね(笑)
悪魔が出てくるシーンはちょっと暗くて見づらい。これはホラー映画によくある事だが、テレビなどでご視聴の際は明るく設定しておいた方がいいでしょう。
時系列④「アナベル 死霊館の人形」シリーズ2作目
あらすじ
間もなく出産をするミアは、夫から欲しかった「アナベル人形」を貰う。それからというもの、殺人鬼に襲われそうになったり火事で死にかけそうになったり、身の危険と不可解な出来事が起こるようになる。
本作は『アナベル 死霊人形の誕生』の翌日談です。
予告編
公開年:2015年
ジャンル:ホラー
レイティング:PG12(Amazonプライム参照)
監督:ジョン・R・レオネッティ
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライム』『U-NEXT』『Hulu』『Netflix』
主要人物
アナベル・ヒギンズ(ジャニス)・・・隣人の夫婦の里子。正体は前作(時系列①)の事件後に行方不明になっていたジャニス。悪魔崇拝者になっており、2年前に家出中。
ミア・フォーム(役アナベル・ウォーリス)・・・今作の主人公。出産を待ちわびる妊婦。冒頭に事件に巻き込まれてから情緒不安定な所があるが子供が無事に生まれる事を一番に願っている。裁縫が趣味で、テレビを見ながらノールックでミシンを扱う。とても危なっかしい人。ピクルスを鷲掴みで食べる大胆な一面もある。収集癖があり、「アナベル人形」を探している。
ジョン・フォーム・・・ミアの夫であり、医者の卵。イライラしやすい妻の為に「アナベル人形」をプレゼントした。事件に巻き込まれた後、可笑しなことを言う妻を信じ、悪魔から家族を守ろうとする男前な性格。
ペレズ神父(役トニー・アメンドーラ)・・・ウォーム夫妻が熱心に通う教会の神父。ミアの話を聞き、「アナベル人形」を引き取ってくれようとした。完全にヤられたと思った人物。
エブリン(役アルフレ・ウッダード)・・・ウォーム夫妻が事件後に引っ越した先に住むアパートの住人。近所の本屋さんで働いている。自身の娘を亡くしており、新米ママのミアを気にかけている。無神論者であるため、ミアが悪魔から狙われているという話もあっさり聞き入れてくれた。
母の愛は強し【おすすめシーン】
ジャニスが自決した際にアナベル人形に血が滴った。その時悪魔は力を取り戻した。それからいつもの日常に戻ったミアだが、捨てたはずのアナベル人形が戻って来たり、勝手に火事になったりと不可解な事が起こり始める。それは徐々に力を増し始め、産まれたばかりの娘を狙ってくるようになった。ミアが怖がれば怖がるほど力は増し、遂に娘を連れ去られそうになる。帰してほしけば自身の命を捧げろと部屋の天井に文字が書かれていた。
ミアは娘の為に自信の命を窓から飛び降りる事で、身代わりになろうとしていた。
恐らくミアだけが飛び降りても意味は無く、人形と一緒に飛び降りようとしたのが悪魔の誤算だったように思う。こういう時、母親は迷いなく自分の命を引き換えにできるものなのね。そして驚いたのは友達の為に犠牲になれる精神。ミアの代わりに犠牲になる事を選んだ友達・・・。
いや~あなたは生きててほしかった・・・。
同じ母親としての決意が美しいシーンだとは思うが、誰も死ぬ必要はなかったのではないかな?と悔やまれるシーンでもある。
ちょっとミアがパニックになり過ぎて、心が隙だらけだったね。
要らぬ犠牲な気はしたが、友達の為、親として、「身代わりになる」と決断をしたエブリンの勇士を胸に刻んでほしい。その心は何よりも美しかったです。
新たな犠牲者を探してアナベルは今日もどこかへ・・・【考察】
今作の前日談に当たる「アナベル 死霊人形の誕生」のラストで、アナベル人形は清められ警察に引き取られたはずだが、どういう経緯かジョンがミアの為に「アナベル人形」をプレゼントしてしまった。それからというもの、家出中だったジャニスが殺人鬼と共に帰宅し、自身の両親を惨殺。ウォーム夫妻も事件に巻き込まれてしまう。
・・・かなりタイミングが良すぎないか?。
ミアが妊娠している事、ジャニスがアナベル人形を再び手にする事、まるで新しい標的が決まったかのようなアナベル人形の登場。すべて悪魔の計算のうちだったと考えるとつくづく恐ろしい悪魔だ。
今回の事件後もアナベル人形が忽然と消えてしまったというのだから、あの人形は人を欺き新しい餌食になる者を探しているのだなと思った。そう考えると前日談のエピソード後に消えてしまった理由も納得する。
まとめ
アナベル人形がどのようにして人の手に渡り、災いを起こしてまた消えるのかを説明するための物語で、悪魔との壮絶な戦いがメインのお話ではない。その為、目を引くようなびっくり要素は少ない。ココ!という見どころに欠けるとも言える。
実際何が一番怖かったかと聞かれれば、冒頭の殺人鬼が自分の家に侵入し、今まさにナイフをかざそうとしているシーンで、主人公が全く気付いてない所だろうか。結局リアルにありそうな事が一番怖いのである。
物語上、初めて最強夫婦、ウォーレン夫妻の事を示唆している場面があり、後日談の「死霊館」へと繋げる為の映画だったように思う。
個人的には生きててほしかった人が亡くなって、後味の悪い切ない終わり方だった。
時系列⑤「死霊館」シリーズ1作目
あらすじ
ある一軒家に越してきた一家が、心霊現象に悩まされ、ウォーレン夫妻に助けて欲しいと依頼する。死霊館シリーズの本編にして原点でもある悪魔との戦いを描いた実話の物語。
予告編
公開年:2013年
ジャンル:ホラー・実話が基
レイティング:PG12(Amazonプライムビデオ参照)
監督:ジェームズ・ワン
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライムビデオ』『U-NEXT』『Hulu』
主要人物
ロレイン・ウォーレン(役ヴェラ・ファーミガ)・・・死霊館シリーズを通して主人公となる心霊現象研究家。透視能力がある為、霊視ができる。危険な調査をさせたくないエドとは反対に、依頼者を助けたいという思いが強い為に夫と共に行動したがる。
エド・ウォーレン(役パトリック・ウィルソン)・・・悪魔研究家。教会から公認されている。悪魔祓いの助手を務めた経験から精力的に大学などで公演活動をしている。
キャロリン・ペロン(役リリ・テイラー)・・・とある一軒家に引っ越して来た5人の娘を持つ母親。家で心霊現象が多発するようになり、ウォーレン夫妻の公演を聞きに行き、調査を依頼する。家族を何よりも宝だと考えており、そこを魔女に逆手にとられ、付け込まれた結果、魔女に憑依され家族を襲うようになってしまう。
霊達
バスシーバ・・・生後7日目の自身の子を悪魔の生贄にした。悪魔への忠誠を誓っており、生前、「土地を奪う者は呪う」と叫んで庭の木で首を吊った。以降、引っ越して来た住人を乗っ取り、殺戮を繰り返している。今回の事件の黒幕。死して悪霊になり、悪魔にその身を捧げた為、悪魔が乗っ取っている可能性がある。
ローリー・・・(バスシーバに乗っ取られた)母親に殺された少年。ペロン一家の末っ子と仲が良い。作中で出てくるオルゴールはローリーのもの。
背後から『パパァァーン!!』【おすすめシーン】
新しく引っ越して来た家ですぐにワンちゃんが亡くなったり、鳥が家の窓に激突してきたりと何やら不気味な現象が起こり始めた。不審に思いつつある夜、キャロリンが地下室の様子を見に行くと誰かが入った気配があった。娘の誰かの仕業と考えたのか、お仕置きのつもりで「閉じ込めてやる」と叫ぶ。すると突如として地下室の入り口が閉まり、キャロリンは階段から落下、次第に電球も消えて真っ暗な地下室に閉じ込められてしまった。
まず思ったよね。
なんでこの家は懐中電灯用意しとかないの?(笑)
マッチの明かりではとても頼りないって!
まぁ悪魔が関係しているから、懐中電灯でも消されていた可能性が高いけども。
真っ暗な地下室を照らそうと頑張るマッチだったからこそ、ここの恐怖演出はビクっとしたのかもしれない。「パパンッ!!」ってされたら振り返りたくないに決まっている。何か大きな出来事が起きるかと思っていたところでの古典的な怪奇現象に不意を突かれた方も多いだろうと思った、かなり印象深く残っているシーンでした。
悪魔が現れる段階
エド先生の講座から分かった事、それは第一段階の『出没』は、アナベル人形を使って現れると非常に人間の懐に入りやすい事が分かる。人形を通せば、「人間を支配してもいい」という意味の「許可」が下りやすいからだ。同情を引くには何かに憑依していた方が人間に取り入りやすい。アナベル人形には、「アナベル 死霊人形の誕生」に出てきたアナベル・マリンズの霊が取り付いていると思われてきたが、今作でハッキリとそれは無いと明言されている。悪魔が情をエサにする為にアナベル・マリンズのフリをしていたことになる。
何たる卑怯な!!悪魔って結構頭回る方なのね。
アナベル人形と悪魔の結びつき
アナベル人形を通してウォーレン夫妻の娘まで狙ってきた今回の悪魔ですが、この人形、本当に悪魔と相性がいいです。
「アナベル 死霊人形の誕生」を先に観た人なら分かると思いますが、元々『悪魔に許可』された過去もあるあげく、冒頭の看護士達からも許可をされているので、あの人形は既にどの悪魔でも入りやすい環境に整ってしまっているのかもしれない。その度に悪魔が封じられているのだとしたら、あの人形は既に最強の媒体になり得るもの。人間の良心に付け込まれ、巻き込まれた人形も可哀相だが、その恐ろしい人形を自宅に保管するウォーレン夫妻の悪魔に対する真摯さも強固な想いだ。これ以上被害を出さないための苦肉の策なのでしょうね。
まとめ
人間にとって『家族』とは、人の心を強くするものでもあるが、失いたくないが余り、時として弱点にもなってしまうものなんだなと思いました。過剰な演出はあるだろうが、これが実話を基にしているのだからゾッとする。悪魔に取り入られる可能性は誰にでもあるって事なのだろう。
悪魔になじみのない日本人でもこの物語、最後まで知りたいと思えるほど丁寧に作りこまれていて面白かった。1作目という事もあり、この物語は知っていると言う人も多いだろう。ウォーレン夫妻の物語をこれから深く知って行きたいと思ったのなら、是非とも時系列①から観てみてほしい。アナベル人形の事を知れば、もっと事情が分かってあの人形が如何に恐ろしいかが分かります。
あと言える事は、目隠ししたままのかくれんぼは危ないからやめた方が良い。
時系列⑥「アナベル 死霊博物館」シリーズ7作目
あらすじ
ウォーレン夫妻が不在時に、娘のジュディをシッターに頼んだ。その噂をかぎつけてか、オカルトに興味のあるシッターの友達が自分もウォーレン夫妻宅へ行きたいという。案の定、何かを探っているようで、『絶対に入ってはいけない部屋』を見つけてしまう。もう彼女は止められない・・・。
予告編
公開年:2019年
ジャンル:ホラー
レイティング:R18+(Amazonプライムビデオ参照)
監督:ゲイリー・ドーベルマン
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライムビデオ』『U-NEXT』『Hulu』『Netflix』
主要人物
ジュディ・ウォーレン(役マッケナ・グレイス)・・・今作の主人公。ウォーレン夫妻の娘。夫妻が家を留守がちで寂しい思いをしている。親に内緒にしている事は、母と同じ透視能力が育ちつつあること。
メアリー・エレン(役マディソン・アイズマン)・・・ジュディのシッター役。初めてでは無いらしく、ジュディとは仲が良い。
ダニエラ・・・メアリーの友達。オカルトに興味がありウォーレン夫妻の事を探っている。その好奇心から厄際を引き起こす行動をとってしまうが、彼女には理由がある。
C-3POですか?【おすすめシーン】
ダニエラが亡き父親に会いたいが一心で立ち入り禁止の部屋に入ってしまう。触っても入っても行けない部屋で多くの禁忌を犯し、その最大級のものが『アナベル人形』を外に出したこと。それから不可解な心霊現象が徐々に起き始める。その中でも『フェリーマン』は作中多く登場し、主人公たちの恐怖を煽って行く。
申し訳ないけどフェリーマン、スターウォーズのC-3POにしか見えない(笑)
怖さより面白さが勝ってしまって、今にも動きそうな死者の真隣を歩いて『アナベル人形』を取りにいかないといけないシーンなのに、私には大量にいるC-3POがいつか動き出すのか?笑いがこらえられず、愉快そのものだった(笑)
フェリーマンとは?
フェリーマンは死者を黄泉の国へ連れて行く。その船賃がないと船に乗せてくれず成仏出来ない為、死者の目にコインを置く。地方により瞼ではなく口の中に入れることもある。
まとめ
R18+指定になっているので、さぞ残虐な幽霊達が閉じ込めてあるとおもったが、そのような描写は無い。相変わらず『アナベル人形』だけは特別凶悪で他の幽霊さえ牛耳っているのには驚き。ウォーレンさんが一つ一つこの物にはこういうものが宿っていて事件が起きたのだよ~と、そういう話であったら面白かったように思う。
時系列⑦「ラ・ヨローナ〜泣く女〜」シリーズ6作目
あらすじ
ソーシャルワーカーの主人公は、虐待疑惑のある家へ訪問に行った先で不思議な模様が描かれた扉に子供を閉じ込めていた。無事に助け出したが、後日避難先で溺死してしまう。子供の母親からは「あんたのせい」と罵られ、扉に閉じ込めていたのは「ラ・ヨローナ」から隠していた為だった。泣き声を聞いた者の子供を奪い去るその女は、着実に主人公の子供に忍び寄ってきていた・・・。
予告編
公開年:2019年
ジャンル:ホラー
監督:マイケル・チャベス
視聴できる媒体:定額見放題・・・『U-NEXT』『Netflix』
レンタル・・・『Amazonプライムビデオ』
ヤダッ//私悪霊だった!!
主人公の子供を奪う為、家の中の侵入に成功したヨローナ。子供たちは屋根裏に隠れるも相手は悪霊。すぐに見つかってしまう。ゆっくりと近づいて来るヨローナに、かつて自身の子供達から貰った大切なペンダントを差し出す。するとあの幸せだった日々を思い出したのか悪霊となった恐ろしい顔がみるみる美しい本来の姿へと変えた。主人公の子供が自分の子供に見えたのか、殺めてしまった後悔と再び会えた喜びから涙を流し微笑む。すると、後ずさる子供達の後ろにあった布がとれてしまい、鏡が出現。真実しか写し出さない鏡には悪霊である自分がしっかりと映っていて絶叫。
「ええ!?私めっちゃ悪霊やーーーん!!」と言わんばかりに。
このシーン面白くて好きですね(笑)
これは映った子供達が自分の子供じゃなかった事に気づいたからキレたとも考えられますね。そもそも綺麗な自分に戻れたのはヨローナ自身のみの解釈であって子供達にはずっと悪霊の姿に見えていたのかも。怯えるように後ずさっていましたから。だとしたらヨローナ、恥ずかしっ。
自分の顔の酷さに驚いたのか、子供達が違う事に怒ったのかは分からないが、前者を選んだ私はこの感動とシリアスが入り混じったシーンで笑ってしまったのであった。
まとめ
ワイルドな神父さんが中々いい味を出していたり、『アナベル 死霊館の人形』で重要人物だったペレズ神父が再登場したりと、スピンオフ作品でもシリーズ通して見ている人にも楽しめる作品だったと思います。
しかしこの町は呪いのようなものが憑きやすいのかしら?神父さんが大変そう。
時系列⑧「死霊館 エンフィールド事件」シリーズ2作目
あらすじ
ウォーレン夫妻編、第二弾。
イギリス、エンフィールドで起きたポルターガイストに悩む家族を調査した話。これも実際に起きた事件を基にした物語である。
予告編
公開年:2016年
ジャンル:ホラー
監督:ジェームズ・ワン
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライムビデオ』『U-NEXT』『Hulu』
主要人物
ウォーレン夫妻・・・心霊研究家のエドと霊視ができるロレイン。今回はエドが主人公と言わざる得ない程めちゃくちゃ活躍する。ギターも弾けるし、壊れた水道管も洗濯機も直す、正に”何でも屋のエド”という感じ。超常現象から家族を救う為、自らの命を省みないエドをロレインが支え、援護する。
ジャネット・ホジソン・・・家の中で憑依に苦しむ女の子。家族の中で唯一憑依される事と、複雑な環境(親の離婚)でのストレスが憑依のフリをさせていると見られ、世間では嘘つきなのか本物の憑依なのか悩ませる存在。ロレインの霊視も苦戦する。本人も悩んでいる様子だが、映画内では無事に解決する。
モリス・グロス(役サイモン・マクバーニー)・・・心霊現象研究協会の調査員。ウォーレン夫妻より先にホジソン家を調査しており、特にジャネットの憑依に関心を持っている。誰よりも先に調査をし、最後まで超常現象の証明を諦めなかった。エンドクレジットで、本物のモリス・グロス氏が写真で紹介されるが、役で演じた方がそっくりすぎてちょっと笑える。
本物なのか絵画なのか【おすすめシーン】
とある事件を霊視した後、体調が優れないでいるロレイン。そんな中、エドもまた”変な夢”を見る。夢から覚めてもその不気味な感覚は残っており”その者”の絵を描いてみる事に。ロレインがその絵を覗いた途端、心臓が跳ね上がったのか心を落ち着かせようと目を逸らす。その絵は霊視をした時に視た「シスター姿の霊」だった。そう、二人は同じ霊を見た事になる。危険を感じ取っていたロレインは、今後、依頼がきても調査はしないと決意。エドにも了承を得させた。
そうしてゆっくりとした時間を過ごしているある日、廊下に佇むシスターの霊を見る。ロレインを誘うかのようにエドの書斎らしき部屋へ消える。そこにはエドが描いた絵が飾られていた。シスターは吸い込まれるかのように絵の中に帰ったかに見えたが・・・・。
まず廊下で佇んでる姿を見た時に思ったのが
「キッっっんもッ!!」
あんなの家の中にいたら引っ越すわ!!。
私のホラー電波がゾクゾクしだし、次の展開に緊張感と警戒感がMax。
そこにロレインアップからの後方に”シスターの絵画”の画角。
怖すぎでしょ(笑)
絶対動き出すやつやん。
ここの演出素晴らしいですね。ロレインとシスターが交互に映し出され、いつ動いても、または隙をついた画面外からの登場なのか目が離せないです。
観てる側からすると
んんんんんんんーーーーと体に力が入りっぱなし。
緊張感って短い時間しかもたないものだと思うのですが、ちょうど良いタイミングで絵から「ドドドドドッッ」って出てくるシスターがもう最高に怖い。
最初見た時は怖すぎて面白くなっちゃった(笑)
けっこうな人のトラウマになりそうなシーンでしたね。
ちなみにこのシスター、時系列順に観てる方にはお馴染みの『死霊館のシスター』に出てくる「シスターヴァラク」。このエンフィールド事件の映画より前に観ておいた方が楽しめると思います。
映画に華を与えたエルヴィスの名曲【おすすめシーン】
ホジソン家の怪奇現象やジャネットの憑依に対して疑惑を感じる調査員達。真実なのかイカサマなのか分からないまま、調査の日々は進んで行く。特にエドはこの家族が嘘を言っているようには感じられず、怪奇現象で怖がっていると違いないと不安を払拭したいと考えているようだった。
ある日、プレゼントとして買ってきたレコードに子供達はとても喜ぶ。だが機械が壊れているのか霊障によるものなのか、再生ができないでいると、片隅に使われていないギターを発見するエド。「久しぶりだから笑わないで」というエドは一家の為に弾き語りをする・・・。
エドがホジソン家の為に選択した曲は
エルヴィス・プレスリーの「Can’t Help Falling in Love」。
その温かい歌詞と感動すらする曲調に、エドの歌声が加わる事でピリついた空気が一気に微笑ましいものに。
このシーンの一体感が見ていてたまらなく好きですね。
疲れ切っている母親、憑依に苦しむジャネット、優しく微笑むロレイン。
聴いたもの、見たもの、すべての人の心を優しくするようなワンシーンに癒されました。
ホラーなのに感動する演出を入れる監督のセンスが見事。
実際の事件はどうやって終焉した?
1977年から2年2ヶ月(諸説ある)の間、史上最長のポルターガイストがあったとみなされている。
発生した怪奇現象は記録しただけで1500を超えており、発生総数は不明。
内容は映画の通り、家具が動いたり、壁や床を叩く音がする、人間が宙に持ち上げられるなどがある。
肝心の事件の結末なのだが・・・
ポルターガイストはある日あっさりと消えた。
と明記されている。
これがまた事件を難解なものにしている要因だと思う。ホジソン家が疑われるのも少し分かる。
霊による何らかの目的が果たされたから?と考えてはみたが、ホジソン家が無事な様子からみると、単に人を脅かす事に飽きたからではないかなぁ。そう思うとジャネットに憑いていたものは悪霊とかではなさそう。
もしくは家族ぐるみの~とは考えたくはないが、主にジャネットの自演の可能性もゼロではない。
エクソシスト系の話しあるあるだけど、霊でも悪魔でも、もうちょっとさ~人間を宙に浮かし続けるとかもっと頑張れよって思うよね。分かりやすくアピールできないのなら出てこないでほしいね。精神的なもののせいという可能性を残さないでほしいものである。
まとめ
実話であったポルターガイストや憑依の話と、シスターヴァラクなどのオリジナリティである部分が見事に交わって単調さを感じさせない演出が見事でした。ウォーレン夫妻の固い絆にも感動。今回はウォーレン夫妻の愛が悪魔に勝ったというべきでしょう。
それにしてもエルヴィスの曲が頭の中で永遠にループしてる。ホントにいい曲だなぁ。
ホラー映画を観て、ラヴソングを好きになるとは思わなかった。
~この映画を好きにならずにはいられない~
時系列⑨「死霊館 悪魔のせいなら、無罪。」シリーズ8作目
あらすじ
ウォーレン夫妻編、第三弾。
11歳のデヴィッドの悪魔祓いをしていたウォーレン夫妻。家族総出で頑張るがデヴィッドの中の悪魔は中々しつこい。苦戦をを強いる中、儀式の様子に耐えかねたデヴィッドの姉の彼氏のアーニーが、「俺が代わりになる」と叫ぶ。すると悪魔は対象をアーニーに変え、憑依してしまう。
ある日、血だらけでぼーっとした様子で歩いていたアーニー。彼は人を22か所刺して殺害していた。
デヴィッドに平穏が訪れたと同時にアーニーの人生は奈落の底まで落ちる事になる。
予告編
公開年:2021年
ジャンル:ホラー
レイティング:R15+
監督:マイケル・チャベス
視聴できる媒体:定額見放題・・・『Amazonプライムビデオ』
レンタル・・・『Hulu』
主要人物
ウォーレン夫妻・・・心霊研究家のエドと霊視ができるロレイン。今回のエドは大ピンチ!悪魔の攻撃で心筋梗塞を発症。生死を彷徨う。その為ロレインが強引に霊視をする場面あり。
デイヴィッド・・・11歳の男の子。引っ越してきた途端、悪魔に狙われる。そこから地獄のような日々を送り、冒頭の悪魔祓いを受ける事となる。体がもつかどうかわからない程、儀式で疲弊している。アーニーを兄のように慕い、仲が良い。
アーニー・・・デビーの彼氏。19歳。家族ぐるみで仲が良い。心優しいが故にデイヴィッドに憑依した悪魔と会話し、デイヴィッドの身代わりになる。以降、体調が優れないでいる。デビーの事を愛しており、町を一緒に出ようと「共働きなら何とかなる」と、ちょっとダサめなプロポーズをする。
デビー・・・デイヴィットの姉。恋人のアーニーに悪魔が移り変わって事件に発展しても、変わらず恋人の事を信じ、ウォーレン夫妻と共に悪魔と対峙する。
カスナー・・・元神父。かつてカルト教団から信者を救おうと尽力した。魔女の彫像に詳しい。
愛は強さ
デイヴィッドが悪魔祓いの儀式に疲れてベッドで横になっている時に、アーニーがデイヴィッドに言った言葉。
「怖がらなくていいんだよ 逃げない事が勇気だ」
今作も勿論エドとロレインの絆が主に描かれていますが、全体的に優しく愛のある世界観で、観ていてホッとする。
出会った頃の互いの想いを忘れず大事にし続けるエドとロレインの愛には、正に私の理想(笑)
肉体派のエド【おすすめシーン】
アーニーが悪魔による憑依によって犯行を犯した事を証明するために奔走するエドとロレイン。
まずは、デイヴィッドが憑依された訳を探す事に。
事はデイヴィッドが引っ越ししてきたことが始まり。家の中、主にウォーターベッドがあった辺りを調べると縁の下に”魔女の彫像”を発見する。これは黒魔術に使われる。
つまり故意に呪いをかけた者がいるという事。
この者は儀式によって悪魔を呼び、対象者に憑依させ人を殺させる。
この事実を法廷で認めてもらえれば、アーニーが無実だと証明できるが、そこが難関な問題だった。
調査を続けていると、魔女の彫像や、22か所刺すといった似たような事件が存在していた事を発見。しかしこちらの犯人は失踪したまま。
この事件の報告書を法廷に証拠として欲しいエド側と、事件の解決をしたい警察側。
警察に協力して失踪した女の子を探す事に。
どちらも解決するのは勿論ロレインの透視能力。
万能すぎるロレインの透視能力さえあれば、どんな事件でも解決するんじゃないか?と、ちょっとここら辺から強引な展開にしたなぁと思う私。死霊館っぽくないというか能力の安売り感が残念。
まぁ、アーニーの為だからしょうがないのかね?🙄
犯行現場に到着すると、すぐに透視開始。事件の全貌が徐々に見えてくる。
長い間透視するにつれてロレインは犯人の深層心理の中に入り込んで行く。エドは「そろそろ戻ってこい」と言うが中々出てこれずにいる。
まるで自分が犯行を犯したかのように錯覚し、走った先には崖・・・・。
落ちる寸前で現実へと戻って来れたロレイン。しかし崖から忍び寄る不気味な手がロレインを海へと引き込もうとする。
いや、そんな事はさせないと、エドが全力疾走。
間一髪の所でロレインの手を取り、片手で引き上げる。
ファイト一発もびっくりなシーンである。あなたあのCMに出れますよ。
え~ちなみにエドは悪魔の攻撃を受けた際に心臓を止められかけ、心筋梗塞になり先ほどまで杖ついて歩いておりました・・・
ぶファッ(笑)
何者だよ(笑)
もう絶対ここがおすすめシーンだよ。と思ったのでした。
この事件は本当だったのか?
死霊館シリーズのウォーレン夫妻編はいつもエンドクレジットが実在した事件の資料や写真で振り返りながら終わる。ふと映画から現実に戻される時に思うのが、”この事件は本当だったのか?”という事。今回も映画とはだいぶ違ったので軽く比較だけすると、
映画との違い
・アーニー(アルネ)は怒りっぽく嫉妬深いという情報あり。犯行時、相当な量のお酒を飲んでいた。
・アイラの呪いはフィクション。
・第一級傷害致死罪で10〜20年の懲役を言い渡される。が、模範囚だったので5年で釈放。
アイラが存在しないのなら、なんか・・・アーニーの印象がだいぶ変わってくるなぁ(苦笑)
お酒が入っていたのによく悪魔による主張が認められたなと言う印象です。今だと考えられない判決なのかもしれませんね。
まとめ
サスペンス色が強かった為、ホラーの怖さはほぼ無かった。
ただエドとロレインが絶体絶命のピンチになったり、命がけで悪魔崇拝者と闘う姿勢は見ていて応援したくなる。この二人なら何とかやってくれそう感があってまだまだシリーズとして見ていきたいなと思える作品でした。
死霊館シリーズのまとめ。一番怖かった映画は?
私が怖かったのは断然『アナベル 死霊人形の誕生』ですね。
カメラワークが上手くて、純粋に観ていて怖いです。
じわじわと恐怖に引き込まれていくのが体感出来ました。
逆に、瞬間的にビクッ!!ってなったのは『死霊館 エンフィールド事件』の、ヴァラクが絵画から飛び出て猛ダッシュしてくるシーンですね。
予想外の登場で面白怖かった(笑)
死霊館シリーズはただ脅かしてくるだけのホラー映画ではなくて、物語がしっかり作られている所が素晴らしいです。時系列を並べる楽しさもあり、何度観ても退屈しない映画となっています。長い休暇がある時は、時系列順に連続して観るなどしてシリーズの醍醐味を味わってみて下さいね。
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