☆③銀賞「VERY DOOD」 ホラー 美楽映画

【映画】「IT/イット"それ"が見えたら、終わり。」シリーズ①~②。あなたの恐怖は何ですか?【感想・考察・おすすめ度・おすすめシーンを紹介】

シリーズ①「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

シリーズ②「IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。」

あらすじ

デリーという街では子供の"恐怖"を好むピエロが現れるという。子供の行方不明が続く悪夢に立ち向かえるのは、"自分自身"に勝てる者のみ。恐怖を克服してピエロを倒せ!

いーぬ。的総評

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プロフィールとサイトマップ

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「今の私、本当に幸せ?後悔しない?」 自分の人生を振り返った時 問いかけた言葉は 至極単純なものだった。 はじめまして。日向端いーぬ。と申します。 挨拶とサイト理念 「自分の為だけに用意された人生」 を楽しんで生きていく為の、キッカケになればと思い ”自分の人生に何が起こったのか”  をブログにすることにしました。 私の目で見てきたもの、感じた事をご紹介する事によって、 自分の考え方、物事の捉え方が、前向きになって頂ける瞬間に立ち会えたら幸せでございます。 私は起立性調節障害、不安障害、うつ病を経験し、今 ...

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注意

以下、ネタバレ含む感想がありますのでお気をつけ下さい。

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シリーズ①「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」

予告編

公開年:2017年

ジャンル:ホラー

レイティング:R15+(Amazonプライム参照)

監督:アンディ・ムスキエティ

視聴できる媒体:定額見放題『Amazonプライム』『U-NEXT』

レンタル『ぽすれん』『DMM.com』

主要人物

チーム名「ルーザーズ・クラブ」

ビリー(ジェイデン・マーテル)・・・吃音症の主人公。ルーザーズ・クラブのリーダー。弱々しい見た目とは裏腹に、心優しく友達の為なら勇敢な行動をとる。弟の事で自責の念を感じており死を受け止めきれないでいる。怖いものは弟の死。

マイク(チョーズン・ジェイコブス)・・・と畜業の少年。家族の仕事を手伝いながらフリースクールに通っている。怖いものはトラウマ(火事による両親の死)

スタンリー(ワイアット・オレフ)・・・聖職者の息子。きちっとした装いで急いでる時にも自転車のストッパーを律儀に下げるほど真面目な性格。しかし主人公達と遊ぶ方が今は楽しい時。聖書の勉強を怠りがち。親からの期待に心苦しさを感じている。怖いものは絵画の中の女性。

エディ(ジャック・ディラン・グレイザー)・・綺麗好きの少年。母親の過干渉が原因で喘息、アレルギー持ちとされている。怖いものは不潔なもの。

リッチ(フィン・ウルフハード)・・・無駄口の多いおしゃべり、ゲーム好きの少年。視力が悪く、分厚いメガネをかけている。怖いものはピエロ。

ベバリー(ソフィア・リリス)・・・正義感が強い美人の少女。その容姿から同性からのひがみで虐められている。良くない噂も流される。家庭にも問題がある為、一人で居る事が多い。怖いものは父親。

ベン(ジェレミー・レイ・テイラー)・・・本好き、歴史好きの少年。転校生のうえぽっちゃり体型なのでバワーズに目をつけられている。密かにベバリーに恋している。図書館にこもってデリーの歴史を調べ過ぎた結果、悲惨な事件を知りすぎて怖い事件に恐怖を感じてしまった。怖いものは死ぬ事。

ここまでがチーム、ルーザーズ・クラブ。

バワーズ・・・度が過ぎた不良。主人公一行に暴力的。非行に走るのは家庭に問題がある為だが、同情できるのはその点のみ。それ以上に非道行為が酷い。怖いものは父親。

ジョージー・・・ビリーの弟。ある雨の日、ビリーに作ってもらった紙の舟を持って外に出かける。流して遊んでいる所、溝に舟が流れ落ちてしまう。拾おうとした所、ペニーワイズに会う。それから行方不明になる。怖いものは暗闇。

ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)・・・デリーの街に現れる踊るピエロ。巧みな話術で子供を惑わせる。人の恐怖を好み、幻術を見せて近づく。最終的に油断した子供を食べる化け物。

デリーの歴史

子供向けの映画?

まず笑えるのがペニーワイズが初登場するシーンだが、溝から話しかけてくる。あまりにも有名なシーンなので勿論知ってはいましたが、やっぱり突っ込んでしまう。

そんな所でなにしてんの?(笑)と。

この時点で私の中でおもしろホラー映画に決定してしまうが、その後の展開が結構グロくてちょっとびっくり。そしてちょっと楽しみになった。ペニーワイズの世界観にまんまとハマりました。

その後は、ペニーワイズが出てくる所以外は、主人公達の夏休みの過ごし方と学校の悩みや友情の誕生など、ティーン向けのヒューマンドラマが主たる物語。すこし退屈感があるが、各主人公の恐怖の対象が何なのかなどが分かってくる為、結構重要なシーンである。人の成長や青春の輝きなどが描かれている為、是非とも子供に見てもらいたい映画ではあるが、ちょこちょこ真似して遊ばれたら困るなぁと言うシーンがあって、大人の自分からしたら心配になる為子供向けのホラー映画とは言いにくい。

子供には見せたくないシーン

・下水道の探索&汚水付近で遊ぶシーン(感染症が心配)
・石をぶつけ合うシーン
・弱い者イジメ(度が過ぎる)
・職業柄しょうがないが、羊さんのシーン
・猫ちゃん虐待未遂
・ラストシーンの手を傷つけて全員で手を繋ぐ、血の誓いのシーン。(これが一番心配)

ファミリー向けの映画とは思うが、子供には倫理的な説明がいるシーンが多いので、注意が必要です。

エディは終始感染症に対して騒いでいますが、決して過剰な言い分ではないと思う。

肝心なシーンが暗すぎて見ずらい

ペニーワイズというキャラクターが見事なほど不気味。ひょうきんな動きや話し方で面白さがあるが、ふとした表情や攻撃的になった時の恐ろしさのギャップが素晴らしい。登場シーンはびっくり脅かし系が多く、ホラー耐性がない方は心臓がびっくりするでしょう。

いーぬ。

私にはもの足りぬよ⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)

ペニーワイズが出現する場所が下水道などの暗い場所が多い事から、暗いシーンがあるのは仕方のないことですが、一番見たい戦うシーンなどは暗すぎて見ずらい。演出上限界があるのは分かるが、怖さが半減したように感じた。

ペニーワイズが言いたかった事

ラストは友達を助けに行く為に骨折してる手で井戸を降りたりする仲間に感動しつつ、ペニーワイズと対峙。一番の見せ場も例の如く画面が暗いせいでちょっと見ずらいが、吸い取った恐怖のおかげで凶悪化したペニーワイズは強い。しかし心を一つにした仲間はもっと強い。ピエロをフルボッコに殴っていくシーンで、徐々に"恐怖"がペニーワイズから剥がれていく描写が美しかった。

ついにペニーワイズが力尽きる時、主人公が吃音矯正の為に言っていた

「彼は拳を柱に押しつけ幽霊を見たと断言する」

を真似して口ずさみ、

「これが恐怖」

と言って消えるのですが、これはお前自身が恐怖を作り出すものだと言いたかったのと、ペニーワイズ自身が"恐怖"そのもので自分を大きく怖い存在だと言い聞かせたかったのではないかと思いました。

いつかは怖いものを克服し自分を成長させるために、子供だけに姿を現すピエロが、油断させる為に近づき一瞬でゾッとした瞬間を作り出し、強制的に恐怖と対峙させる。負ければ食べられるという設定が面白かった。子供だけという設定もいいですね。子供のうちにしかない恐怖というのもありますから、克服するという経験が子供のうちにできるというのは、大人になった時に大きな心の支えになる事でしょう。

やっぱりホラーというよりヒューマンドラマ寄りだなぁと思いました。

シリーズ②「IT/イット THE END“それ”が見えたら、終わり。」

あらすじ

ペニーワイズとの戦いに勝ったルーザーズ・クラブの一行は、デリーの街を出て大人になっていた。あれから27年、また行方不明や事件が多発。唯一街に残っていたマイクからの連絡をもらった主人公達が再び再開を果たす。

予告編

公開年:2019年

ジャンル:ホラー

レイティング:R15+(Amazonプライム参照)

監督:アンディ・ムスキエティ

視聴できる媒体:定額見放題『Amazonプライム』『U-NEXT(ポイント消費)』

レンタル『ぽすれん』『DMM.com』

27年後のルーザーズ・クラブの面々

事件から27年後、またピエロが現れたら再び会うと約束したルーザーズ・クラブの仲間は、デリーの街に残っていたマイクによって呼び戻される。

歴史好きのベンでも、リーダー的存在だったビリーでも無く、マイクが街に残ったのが意外な所から物語は始まる。今作は、前作を見ていなくても回想が入りながら物語は進んでいくので、全く話が分からないとはならないと思う優しい映画になっている。逆に前作を見た方は懐かしさを感じる事でしょう。

大人になったルーザーズ・クラブの面々は、作家になっていたりエンターテイナーになっていたり、仕事で成功している様子。忙しいだろうに仲間の一言ですぐにデリーの街に帰ってくるんだから本当の友情は素晴らしい。特に話が進むにつれ、リッチが予想以上に友達思いだった事が今作の見所でもある。もしかしたら友達以上の思いもあったのかもしれないが、また今回も壮大な友情の物語。壮大過ぎてホラーっぽくないのは前回以上かもしれない。

ペニーワイズとは一体何者だったのか?

今回のペニーワイズはパワーアップしているのか、蜘蛛のような姿で巨大化している。ペニーワイズとはそもそも何者なのか?

蜘蛛がモチーフの悪魔として、『バエル』という悪魔が居るようだが、様々な姿で現れて、人間に似た姿にもなる事から、ピエロの姿で現れてもおかしくはない。が、因果関係は分からない。ただ単に蜘蛛と言う存在が一般的に怖い、不気味なものとして捉えられていた為にその姿で現れただけかもしれない。

もしくは悪魔『ロノウェ』。序列が27という事で、27年周期で現れるペニーワイズと重なる。また一説には、"音と伝達を司る"とされていて、踊れて喋りが上手いペニーワイズそのものと言っても良い。

まぁ何にしろ大人になってでも怖いと思ってしまえば、子供の頃より強い化け物になってしまうのかもしれない。巨大化したように。

いーぬ。

私は悪魔説を推したいな~。

27年前に倒しきれなかったのはまだ心の中に恐怖があったから今回はパワーアップして現れたのだと思っています。

今回の倒し方は本当にかっこいい。死が確実に迫ってきているシーンなので、心の中に弱さが少しでもあれば終わってしまう。その状況で心を強く持ち、ペニーワイズの攻撃を防ぐシーンは手に力が入り熱くなりました。

愚かで可哀想なピエロとの戦いを見て、恐怖を吸いすぎて欲深くなった者の末路を是非見てほしいですね。

考察 悪魔説

『バエル』・・・蜘蛛のような見た目の悪魔。または人間に似た姿もとる。人を不可視にするとされていて、子供にしか見えないのはここからきている可能性あり。

『ロノウェ』・・・都市伝説の"27クラブ"で有名な悪魔。「音と伝達を司る」事からピエロが当てはまる。序列が27の事から、27年周期で現れるペニーワイズと無関係とは言えない。

まとめ

一回り成長していく人間模様を、ホラー映画で表した映画もいいものですね。ラストは思わず涙ぐんでしまいました。大人になっても心を一つにできる友が居る事に奇跡と感動を感じました。

誰もが持っている"怖い"と言う思いを"ペニーワイズ"という悪魔を作り出して、キャラクターに定着させた見事な映画でした。ピエロ嫌いになった人も多いのでは?

ホラー映画としては私はイマイチでしたが、自分自身を見つめ直すキッカケとする映画としては最高でした。

脅かし表現が苦手な方は、ホラー映画入門として見やすいので、不気味で哀れなキャラクターで人気のペニーワイズに会いに行ってみて下さいね。

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