制作年:2021年
ジャンル:サスペンス
レイティング:R18+(一人での鑑賞を推奨)
監督:リッカルド・グランディ
視聴媒体:Amazonプライム
あらすじ
目を覚ますと雪が降る山小屋に集められていた4人。そこには無数の監視カメラと一通の手紙があった。
"君たちを集めたのはアレッサンドロの死の真相を知るためだ。死にたくなければ真相を話せ。明日までに話さなければ全員死ぬ"
いーぬ。的総評
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注意
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主要人物
アレッサンドロ・・・亡き友人。5人の中で一番カリスマ性がありリーダー的存在だった。頭脳明晰だが音楽の才能があり、自らもその道に進もうとしていた。親が金持ちの為に羽振りが良い。
ヴェロニカ・・・アレッサンドロの母親。有名な画家で個展を開いたため息子の友人4人を招待した。
ジュリオ・・・シェフになり大成した。他の4人には秘密裏にアレッサンドロとは特別な仲だった。
フェデリコ・・・5人の中で下っぱのような扱いを受けていた。進学も失敗したが、現在は社長となり大成した。
ロベルト・・・IT会社関連の社長?になり大成した。ヴェロニカに気に入られていて、アレッサンドロと一緒の大学に行くつもりだった。話術に長けていて、小屋に閉じ込めた犯人を探し出すキーマンになっていく。
ミケーレ・・・ミスター完璧の異名を持つ。医者となって大成した。
本当に友達思いな人物の行動が運命を握る
雪山にぽつんとある小屋。所持品は取られていて連絡手段は無い。そんな状況で刻一刻と時間だけが無駄に過ぎていく焦りから、誰がこの小屋に閉じ込めた犯人なのか次第に仲間割れを起こしていく事になる。
話は友人のアレッサンドロが死んだ日を遡りながら犯人を見つけて行くことになる。実際の5人は仲が非常に良い訳ではなく、才能、学業、恋愛のもつれや金銭トラブルや僻みが複雑に絡んでいた。中でもフェデリコの扱いは仲間内でも少々度が過ぎていて、からかうを通り過ぎているように見える。アレッサンドロや他の仲間を恨んでいてもしょうがないと思えてくる辺り、今回の事件の犯人ではないかと怪しんで見てしまう。気性も若干荒いし。
しかしこのフェデリコはラストシーンで疑心暗鬼になり、拳銃を取り合うシーンで人の運命を変えるほどの行動を見せる。
今まで色々なことがあって、バカにされたり見捨てようかと思ったりした事もあったけれど、芯の部分で友情を信じていたのは彼だったのではないかなと思った。死の真相を知ったら友達では居られなくなるかもしれないが、出会えて馬鹿騒ぎしてたあの頃が楽しかったのも真実。良心を捨てなかったフェデリコの行動が私は堪らなく好きです。
このシーンは色んな駆け引きが存在するので中々迫力満点です。ドキドキすること間違いなしです。
誰が犯人か最後まで分からない
ラストに裏切られるとはこういうことか!と言わんばかりにしてやられた。
最後まで犯人が分からないうえに、この映画は悪人が沢山いる。そういう意味でも誰が犯人か分からないのだ。またここが話が単調にはならない良いところ。
推理をして観るにしても、犯人が自白するまで怪しい人物は私には分からなかったし、後で見返すと伏線があったんだ!と分かる演出にはお見事と言わざるを得ない。
最後の最後で良い意味で裏切ってくる展開によそ見は厳禁です。
人って何考えているか分からない。そんな怖さがラストに待ってます。
まとめ
財を成して順調な人生を歩む4人と亡き友との間に何があったのか。何故今集められたのか。推理しようにも全く分からない上に、ラストのどんでん返しには言葉を失った。結局の所、金の繋がりだけでしかなかったのだろうか?中々考えさせられる面白い映画でした。
しかし胸を張ってこの映画を勧められない理由としてはR18+色が強すぎる所。私はそういうシーンは全く無くていい人間なので評価を下げる要因にしかならない。一人で見るか、男の人が主に共感できる映画なのかなと思いました。
一人でこっそり見るしかない!